2025年11月29日 母子生活支援施設離宮ハイツ70年記念誌 寄稿


このたび、母子生活支援施設離宮ハイツ70周年記念誌に寄稿させていただきました。いただいたテーマは、「今、社会的養護施設の職員に求められるもの~離宮ハイツ職員とともに取り組んでいること~」です。
私は約3年半前から継続的に職員研修やスーパービジョンの機会をいただいており、その取り組みについて書かせていただきました。
その中の一部を紹介します。

・・・社会的養護施設の職員として求められることは、こどもや家族1人ひとりを尊重し、それぞれのニーズに合わせた支援を行うことだと考えます。それぞれの自己実現に向かい、社会の様々な人や機関がつながり、当事者も含めて一緒に展開していくことが必要だと思います。
 社会福祉の専門性は、「価値・知識・技術」といわれます。私は、その中でも「価値」が重要だと考えます。「価値」の段階として、①個人レベルで大切にしていること、②法人や施設の「理念(ビジョン・ミッション)」、③職能団体や施設種別ごとの倫理綱領などがあげられます。チームでこども・家族の支援を行う時、①を心理的安全性のある職場内で職員同士が尊重し合い、②の理念を軸に置き、③を守りながら進めることが必要だと考えています。理念は迷ったときの拠り所になるものです。
 また、人は自身が大事にされる・守られる経験を通じて、自身を大事にできるようになる、そして、他者を大事にできるようになると考えます。これは、こども・家族にだけではなく、職員にも当てはまるのではないでしょうか。職員自身が大事にされている・守られていると感じられる職場であれば、こども・家族の立場に立った支援の実践につながると思います。そういった意味でも、法人・施設の理念を大切にしながら、職員それぞれが自身の意見を語れる・話し合える職場であることが重要だと考えます。
「価値」を大切にすることで、どのような「知識・技術」を取得すべきなのかも見えてきます。ここがまさに現場での実践につながります。価値のない知識・技術は、中身がなく、うわべだけのものとなってしまう可能性があるので、価値を土台にした知識・技術の取得を目指していきたいと思います。・・・