2025年8月16~20日 エデュケーターから学ぶフランスの子ども家庭福祉 スタッフ参加


東京都にある聖心女子大学で行われた研修会に、スタッフとして参加させていただきました。
私は主に、参加者からのオンラインでの質問の取りまとめとオンライン配信のお手伝いをさせていただいていたので、ありがたいことにほぼ会場で研修を聞くことができ、学び、講師・参加者・スタッフとの交流も深めることができました!
講師への質問は、5日間で160以上いただきました。

フランスから日本に来ていただいた2人の講師の話から学んだこと、感じたことです。
【セブさん】
こどもや家族とかかわる際の「価値」について改めて考えさせられました。
・支援者が家族には力があると信念を持ち、希望を持ち続け、関係性を大切にすること、サポートの関係性は補完的関係性に基づく
・こどもと一緒に楽しい時間を過ごす、親とお互いを知り合うためにおしゃべりや活動をする
・支援者が家族の問題だと思うのではなく、家族に対して何が課題になっているのかを聞く、親子は自分自身の課題へのエキスパートという考え方をする
・問題を中心とせず、手がかかるこどもではなく、支援者にとってサポートが難しいこどもというとらえ方、また、生き延びるための戦略としてとられている行動というとらえ方
・こどもにとっての関心(子どもの権利条約の日本語訳では、こどもの最善の利益と訳されているが。。)を最優先で考える

そして、そういったことを実践するための具体的な方法をケースを通じて学びました。
基盤になっているシステム理論以外に、アタッチメント、発達、精神分析、認知トラブル、レジリエンス、行動する力などたくさんの理論を使っているということで、支援の方向性、声掛けやアプローチについても、一人ひとりを大切にした上でていねいに進められていると感じました。
また、保護者と支援者が一緒に研修をして、それぞれが講師をし合い、お互い学び合うということも興味深いものでした。

【セバスチャンさん】
心理的社会的能力を育てていくことが、こどもたちがWell-beingを実現するために重要だということを再認識させられました。自分を知り、自分を大切にして自分らしく生きる、そして他者も大切にできるということが性教育に、さらに性加害・性被害の予防にもつながるということになります。
その中で、「incestuel」(近親姦的な空気)という、情緒的な侵害がある家族の捉え方が参考になりました。バウンダリーがあいまいな状態により、こどもがアイデンティティやプライベートな空間を育めなくなります。多くの性加害者はこのような家庭環境で育った経験があるとのことでした。これまでかかわった経験の中にも当てはまるように感じ、対応についても考えさせられました。
フランスでは小児性愛と小児性犯罪は別のものと区別されているということから、性加害の予防として、おとなや若者に見られる警戒サインや採用面接のあり方や質問する事項についても参考になりました。

その他、フランスからオンラインでお話をしていただいた講師の話からも多くの学びがありました。アウトプットしたいですが、すでに記事の文が長くなり過ぎているので一旦ここまでにしておきます。

研修会の構成、講師とのやり取り、資料の翻訳、そして研修の間の通訳と準備から実施までフルで動いてくださった安發さん、こどもや家族を大切にする価値や思いの上で実践の話をしてくださった講師のみなさん、フランスで見聞きしてきたことを日本の参加者に感じていただきたいという思いから準備と実施を支えたスタッフのみなさん、そして質問や交流も含めて熱心に学ばれていた参加者のみなさん、みんなで一体となってつくった研修会であったと感じました。
その中で、私自身、貴重な経験をさせていただきました。
ありがとうございました!